分子栄養学(オーソモレキュラー/Orthomolecular)とは?
分子栄養学とは
「その人にとっての最適な量の栄養素を用いて、一つ一つの細胞をきちんと機能させていくための栄養学」
簡単に言うと、身体で感じる「不調」「症状」というのは、「細胞がうまく働いていない」ことで本来の機能が発揮されないために生じる感覚、状況であるということ。
細胞がうまく働くためには、必要な分子(栄養)があり、その分子はそれぞれの相互作用により働く。
また、その必要な分子の量やそのバランスは個体差があり、〇〇の症状には〇〇を摂ればよいという事はなく、個人の身体の状況を詳しく調べ、必要に応じて栄養を摂ることで本来の状態に戻していこうと考えているのが分子栄養学です。
「栄養学」とはなにか違うの?
【栄養学】
栄養士さんが学校で学ぶような一般的な栄養学は、もともと欠乏症の歴史から発展してきたので、例えば、ビタミンCが足りないと壊血病、ビタミンB1不足では脚気という疾患の原因となります。
「足りないとこんな病気になるので、その病気にならないように栄養素を十分に摂りましょう」というのが一般の栄養学。
【分子栄養学】
分子栄養学では、「個体差」に目を向けます。
「病気にならない量」ではなく、1つひとつの細胞が必要とする栄養素の最適な量、適切なバランスを整えることによって、その細胞が正常に機能できるようになることを考えた理論です。
身体は細胞でできている
私たちの身体は小さな小さな細胞が小さなグループになって、そのグループが集まって臓器になって、臓器がつながって「わたし」が出来あがります。
小さな小さな細胞は24時間ずっと「壊れて新しく作られ、壊れ新しく作られ」を繰り返しています。
腕時計よりはるかにすごい精密機械。
腕時計は、一つの歯車が動かなくなってしまったらお終いだけど、身体はそう簡単には壊れません。
それでも、健康で生きるためには、小さな小さな細胞の1つひとつが元気でないとだめなのです。
そして細胞は栄養素でできている
そしてその細胞1つひとつは、私たちが食べてる栄養でできています。
食べたものを小さく分解し(←この分解する作業にも何種類も栄養が必要)、吸収し(←この吸収する作業にも何種類も栄養が必要)、血液によって全身に運ばれ(←当然ここにも何種類も栄養が必要)、それぞれの細胞に運ばれた栄養で細胞を作り、動き、壊され、壊れたものを外に出す。
その全てに栄養が必要で、色々な種類の栄養が助け合って働いています。
生きている以上24時間ずっと栄養が必要なわけです。
コラーゲンを飲んでも肌には届かない⁉︎
細胞は、私たちが食べた栄養でできてはいるのだけれど……
例えば、「肌をキレイにしたい!!」と思った時に思いつくのは、コラーゲンとかビタミンCとかでしょうか
でもね、コラーゲンドリンク飲んだりビタミンCのサプリたくさん飲んでも、肌に届けられるのは最後の最後の最後一番最後なのです、残念ながら。。。
身体は、まず、生きていくために一番必要なところで、かつ足りていないところに届けられるの。
そして、コラーゲンはタンパク質。
身体に吸収させるには、そのタンパク質を必要なところに届けやすいアミノ酸、ペプチドまでにするために分解される。その時に酵素が必要になってくる。
その酵素の原料になるのがタンパク質。
そもそも、タンパク質が足りてないと酵素さえ作れない。食べものを消化、分解するための酵素が足りずに身体が吸収できないという悲しいことになってしまう。
「コラーゲン飲んでも、サプリ飲んでもちっとも効果がない」
と感じるのはそういうことだったりする。
実は身体の必要なところに送り届けられて、身体がスムーズに動けるように働いたりするから、目に見える効果を感じられなくても必要よね。
とにかく!!
野菜も、果物も、穀物も、肉も、魚も、豆も、海藻も、水も、酸素も全部大事!
まずは、食べたものをちゃんと吸収できる身体を育てるために『噛みましょう!』
次回は、「死ぬレベルの貧血にも気づかなかった私の体験談」です。